クリスマスに読んだ怖い絵本を懐かしむ
久々の懐かしむシリーズです。今回は記憶が曖昧。所々捏造があるかも。
小学1年生か2年生のころのクリスマスの日の朝。
「仕事でちょっと遅くなるけど、8時頃に帰るからそれまでこれでも読んで待っててちょーだい」と1冊のちょっと長めの絵本を親から手渡されました。
夕方学校から帰った私はストーブをつけ早速本を開きました。
たしかイギリスの本(もちろん日本語に訳されている。)
表紙の絵は忘れた。作者も忘れた。タイトルすら忘れた。
主人公はイギリスの小学生。(名前は忘れた。私は記憶力皆無か)
クリスマスが目前に迫ったある冬の日、「ネズミが出た!」ということで両親は駆除業者を呼ぶことに。そして両親は主人公を置いて旅行へ。えー......
現れたのはネズミ駆除のプロを自称する少し陰気な男。主人公に対しては「仕事の邪魔すんじゃねえぞガキンチョ」みたいな感じです。
どうやら彼はネズミに対して並々ならぬ憎悪を抱いているようす。さっそく煙でいぶしたりして巣の特定を試みます。しかしネズミもなかなか姿を現しません。とりあえずこの日は男は撤退。
その夜、主人公はネズミをみかけます。以外とかわいい。このネズミを殺すのはどうなの?と思い始め、次の日男にネズミ殺しを思いとどまるよう言うのですが、男は聞き入れず。逆に若干キレながらネズミがいかに有害で憎むべき動物かを語り出します。
しかし主人公はかわいそうという思いを捨てられません。
何日か後、ついに男は地下に巣穴を発見。明日いよいよ駆除を実行すると主人公に告げます。
その夜、ネズミの命を守りたい主人公はせめてもの抵抗として玩具の兵隊を巣穴を守るように配置することに。
翌日男は玩具の兵隊を見てブチギレ。兵隊を壊したとこまでは主人公の予想したところですが、なんと、クロスボウを取り出し主人公に撃ってきます。マジかよ。そして一発は主人公を掠める!
慌てて地下に隠れ込んだ主人公。
かすり傷からドクドクいうのを感じながら暗がりで息を潜めていると、主人公を探し歩くコツコツという男の足音、キリキリとクロスボウに矢を番える音、そして狂気に満ちた男の声が聞こえてきます。
「ネズミのように死に怯えながら隠れる気分はどうだ?」
覚えているのはここまで。結末がどうなったかは覚えていないです。
すっかり暗くなった部屋で両親を待ちながらたった1人、という状況で親に買い与えられた本がこれですよ!
なんちゅう本を選んできたんだと思いながらテレビをつけ、少し音を大きめにして8時までお腹を空かせながらテレビをみて親の帰りを待ちました。
親だって悪気があった訳ではなくて、クリスマスに私を1人で待たせるのが申し訳なく、せめて退屈しないようにクリスマスにちなんだ絵本を忙しいなかパッと選んできたというのがありありとわかるので親を責めることもできず。
でもちょっと悲しいクリスマスでした……
この本のタイトルがわかる方はぜひ教えてください。
まあ記憶違いがたくさんありそう。下手したらクロスボウすら記憶違いかもしれない。
だって絵本でそんな物騒なストーリーある!?
絵本の検索サイトなどで調べてみたものの確認できず。
たまに絵本の存在すら記憶違いか夢じゃないかと思うこともありますが、私が独力でそんな話を思いつくわけないので、たぶん実在します。
そんな感じ。
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