何者にもならない小市民

読んだ本とか漫画の感想やメモ

2018-03-01から1ヶ月間の記事一覧

『真実の10メートル手前』 感想

私は気づいた。あらゆるものの影がくっきりとする夏の日差しの下、太刀洗の顔色に赤みがさしている。それは、一日中太陽に炙られたゆえの日焼けだっただろうか? 真実の10メートル手前 (創元推理文庫) 作者: 米澤穂信 出版社/メーカー: 東京創元社 発売日: 2…

就活、スパムコメント

今月はほとんど本を読まずに就活です。 正直「どうしてもこの業界に行きたい」とかそういう熱意は無いのでとりあえず企業説明会に行きまくってます。ESも書いています。今週はテストをたくさん受けます。 でもどの企業も推薦利用枠ばっかりで、自由応募枠が…

『ラメルノエリキサ』 感想

傷は消せないし、時間は戻せない。 でも、こんな風に害された状態のまま生きていったら、私は歪んでしまう。歪んでしまった私を、私は愛せるだろうか。自分自身にすら愛されなくなるなんて、耐えられない。 私はすっきりする必要がある。 ラメルノエリキサ (…

『緑陽のクエスタ・リリカ』 感想

まだ、自分にできることはある。 動けなくとも、剣も杖もないのだとしても。 考えるのだ。彼方の深淵を覗き込むように、最後まで。終わりまで。 それこそが魔術師の真の杖だ。 緑陽のクエスタ・リリカ 魂の彫塑 (MF文庫J) 作者: 相沢沙呼,so-bin 出版社/メー…