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勝手にりゅうおうのおしごとかんそうせん! 駒の特徴

超初心者向けテキトー解説記事第2回です。今回は駒の特徴

 

 

原作小説では各巻で何局か対局シーンがありますよね。

アレは全部元ネタとなったプロの対局があるのでちゃんと対局描写も筋が通っています。「竜を捨てた!」とか書いている(いや、書いてないかも)のもちゃんと意味があるんですね。

 

で、まあ詳しい対局の解説はよそに任せるとして、この記事では対局の雰囲気がわかる程度に駒の特徴だけ紹介します。

 

駒の動かし方なんて面倒なこと説明しないので安心してください

一応リンクを貼っておきますの興味のある方はそちらへどうぞ。

将棋の駒・成り駒の動かし方 | 将棋のルールから覚える初心者向け入門サイト

 

 

この記事で紹介するのは駒の攻撃力、守備力、総合評価です(個人の感想。正直言うと3分ぐらいで雑に点数つけた)。ソシャゲとかの攻略サイトを眺める感覚であんまり当てにせず見てください。

 

 

はいこちら。全部10点満点での評価です。いくつか10点超えてるけど気にしない。

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以下ざっくり駒の特徴を。

 

 

歩はバナナ

一番弱い駒。しかし数が多いので結構雑に使っても大丈夫。

マリオカートでいうとバナナ

防御力は弱くても自陣に整然と並べておけば相手の攻撃の直撃を防ぐことができます。

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それから相手にたくさん投げると地味に効果的。

もちろんある程度上手い人は投げられたバナナを踏むようなヘマをしませんが、それでも進路を少しずらすしかありません。

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そうやって相手の走りたいルートを少しずつ邪魔して綻びを生じさせるのが歩の役目です。

強い人ほどこの弱い駒をうまく使うイメージ。

 

桂香さんや7巻の師匠が劣勢の場面で歩をばんばん打ってるのはまさにそんな感じ。

とにかくバナナを投げ捨てて相手陣に隙をつくろうとしているんですね。

「歩を打つ」って表現があったらだいたい「バナナをお尻につけるか相手に投げてるんだな」とイメージすれば大丈夫!(本当か?)

 

 

香は緑コウラ

歩の射程を伸ばしただけの駒。なのでマリオカート緑コウラ

将棋ではロケットとか槍とか呼ぶこともある。

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守りに使っても良いけど折角だから前に投げて攻撃に使いたい。でもやっぱりこれをうまく直撃させるのは少し難しい。

対局シーンで香が活躍した描写があったら「緑甲羅がきれいにヒットした」とイメージすれば大丈夫!(本当か?まあだいたい本当)

 

 

桂は岡崎慎司

ちょっと特殊な動きをする駒。

それゆえ基本的にあんまり使えないが、特定の状況でだけ一気に相手の守りをこじ開ける力を持つ。使い所が難しい。

なので鋭いクロスが来た時だけダイビングヘッドで華麗にゴールを決めるサッカー日本代表岡崎慎司選手というイメージ。めっちゃ岡崎選手に失礼なこと書いている気がする。サッカー全然知らないのに適当なことを書いて申し訳ないです。

許して岡崎選手。

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例えがマリオカートで統一できなくて申し訳ないですが、いい例えが浮かばなかったので仕方ない。

単体では攻めにも守りにもほとんど使えないが銀(本田圭佑)や角(香川真司)などと連携すると前線で持ち味が出るのでやっぱり岡崎慎司がピッタリだと思います。ホントに失礼な事書いてるな私は。

桂が活躍する描写があったら(あんまり無いけど)、「岡崎に絶好のクロスが上がった!」ってイメージしましょう。(これは大嘘ですねえ)

 

銀は本田圭佑

攻めの要の1つ。

とはいえ銀自体が敵陣を突破するよりは飛車(ロナウド)が敵陣に切り込むために体を張って道を開くことの方が多いイメージ。

なので体幹が強くて力強くゴリゴリ前に進む本田圭佑選手のイメージ。

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本当の将棋では銀は守りでも結構活躍するし、ちょっと違うような気もするけど。

また失礼なこと書いてしまった。

というわけで銀が活躍する描写があったら「前線で本田が頑張っている」とイメージすれば大丈夫!(全然大丈夫ではない)

ちなみに羽生さんは銀が一番好きな駒らしい。

さらに余談ですが、羽生さんはあんな涼しい顔して戦闘スタイルはたいていゴリゴリのゴリラ。食い止めたと思っても止まらないのが羽生さんの攻めです。

 

金は吉田麻也

守りの要。

基本的に常に自分の王(ゴール)の近くに待機して相手を迎え撃つ

しかし最終盤ではいきなり相手のゴール前に登場して高さを活かしたヘディングで勝負を決める決定力もある。

よって日本代表DFの吉田麻也選手。

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将棋で勝とうと思ったらまず相手の金を取るのを目的にするのが良いですね。

金が取られる描写があったら「ゴールはもうガラ空き」ってことです。(これは結構本当)

7巻の歩夢と師匠の対局で歩夢が金で師匠の角を取るシーンがありますが、あれは相手の香川の持つボールを追いかけて吉田麻也がどんどんゴール前を離れていくイメージでしょうか。

きっちり角を取って主導権は握ったものの、その瞬間はゴール前に隙があるので陣形のバランスをとる必要があります。実践的には勝ちきるのは意外とたいへんかもしれません。

 

角・馬は香川真司

自陣の守りにも利かしつつ攻撃力も高いので大切な駒。

中盤では長射程(ロングパス)を活かした敵陣突破、最終盤では自ら勝負を決めに行く力も持つ。1対1の守備力は低い。

よって香川真司選手。

「香川真司」の画像検索結果

桂(岡崎)との相性が良い。敵の緑甲羅には弱い。

角は敵陣まで行くと馬になります

守備力がめちゃくちゃ高くなった香川選手。もちろん攻撃力も上がっている。

金(吉田麻也)より守備力が高い。だいたい金2枚分ぐらいの守備力がある。

この馬を攻めに使うかじっと自陣に利かせて使うかが考え所。上手い人は攻めにも守りにも使える位置に馬を置く。

 

ちゃんや八一が得意とするのが角換わり。つまりお互いの角(香川)を取り合う戦い方です。取った駒はいつでも好きなときに好きな場所に置けます。ということは、自分の香川をいつでも敵のゴール前に出現させることができるのです。強い!

将棋にオフサイドはありませんからね。

当然、お互い敵の香川がいきなり現れてもシュートを打たれないように常に隙のないフォーメーションを組む必要があります。

作中で「神経を使う」と表現されるのはそのためです。下手に攻めれば背後に香川が現れます。

まあこの話は長くなるのでまた今度。

 

 

飛車・竜はC.ロナウド

長射程の強烈なシュートで勝負を決める攻めの主役。

よってクリスチアーノ・ロナウド選手。

「クリスチアーノロナウド」の画像検索結果

とにかくこれがいないと攻めが成立しません。

「王は取られても良いけど飛車を取られてはいけない」というジョークがあるほど。

 

飛車を取られれば攻めを組み立てられない、逆に言うと飛車を自分から捨てたらそれは「もう完全に詰み(ゴール)を確信したので飛車は要らないぜ」ってことです。

3巻のあい vs 桂香の対局で飛車を捨てたあいに一同が驚愕するシーンはそういう前提があります。

桂香さんはあいの飛車を取って必勝!と思っていましたが、あいは勝ち筋を確信したので飛車はもうあげるよ、クリロナは最後に良いパスを出してくれればもう用済み、ということです。

 

飛車は敵陣に行くとになります。これは強化クリロナ

敵陣に入ればやりたい放題暴れ回ります。守備力もそれなりになりますがやっぱり攻めに使いたいところ。

 

王・玉はゴール

総大将。取られたら負け。1対1では最強なので必ず2枚以上の駒で追い詰める必要があります。

サッカーに例えるなら手足のついたサッカーゴールでしょうか。

基本的に端っこに置いておきます。

 ただし1対1では最強なので時には自ら守備兵として相手の攻撃に立ち向かう時もあります。3巻で山刀伐さんが八一相手に「顔面受け」したのがそれですね。攻めてる方がモタモタしてるとあっさりボールを奪われます。

 

 

 

そんな感じです。

前回もそうでしたけど今回もサッカーに例えてイメージがつかめるように工夫したつもり。(サッカーもわかんねえよ!って方には申し訳ないです……)

なんだか将棋はサッカーに似てる気がします。と、プロ棋士の野月八段も言っていたような……

(野月八段はアニメ「りゅうおうのおしごと!」の棋譜監修の方です。)

 

私は将棋はよくわかってないし代表戦以外でサッカーを観たこともほとんど無いのでこの記事は将棋に詳しい人にもサッカーに詳しい人にも怒られそうな気がしますが、まあ気にしない。

 

 

次回は、たぶん「居飛車振り飛車

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